実は特殊⁉発電機塗装は“誰でもできる”作業ではありません
非常用発電機の塗装・修繕は、専門知識が求められる作業です。
というのも、発電機は非常時に建物全体の電源を支える「命を守る設備」です。
単なる見た目の修繕とは違い、誤った塗装で吸気口・排気口をふさいでしまったり、通電・配線系統に悪影響を及ぼすと、本来の機能に支障をきたす可能性があります。
普通の塗装業者では難しいケースも多く、発電機の構造や法令を理解したうえで対応できる専門業者が求められます。
弊社ICESでは、発電機の整備や負荷試験などを日常的に行っているため、構造を把握したうえで安心・安全な塗装修繕も可能です。
前回の発電機塗装の記事もあわせてご覧ください
今回は、20年以上稼働した2001年製の非常用発電機に対して実施した外装塗装の補修の事例をご紹介します。


劣化した塗装を放置すると…
非常用発電機は屋外や屋上など、雨風・直射日光などの影響を受けやすい場所に設置されています。そのため、長年使用していると外装の塗膜が劣化し、錆の発生や腐食が目立ってきます。

塗装の劣化を放置すると、やがて発電機内部まで腐食が進行し、機器の寿命や安全性に悪影響を及ぼす恐れがあります。
特に注意すべき錆びやすい箇所
天井部分

扉の開口部

発電機下部

主に雨水が溜まりやすい場所は錆が進行しやすいです。錆を放置すると、やがて内部にまで広がり、最悪の場合、発電機本体に穴が空くこともあります。雨水が内部に侵入すると、電装系ユニットやエンジンに影響を与え、機器寿命を一気に縮めてしまうリスクがあります。
2001年製発電機を丁寧に再塗装
今回施工の非常用発電機は、製造から20年以上経過しており、全体的に塗装のはがれや錆が確認されました。そこで、以下の手順で2日間の工程にわけて丁寧に塗装施工を実施しました。


錆止め処理

下塗り・上塗りによる塗装仕上げ

作業後は、見た目も新品同様に仕上がり、機器の耐久性・防水性が大幅に向上しました。
塗装は設備保護の基本
非常用発電機の法定耐用年数は15年とされていますが、定期的な点検と補修を行うことで20年以上の稼働も十分可能です。
塗装補修はその第一歩であり、安全に長く使い続けるための重要なメンテナンスです。


このような症状があればご相談を!
- 塗装が剥がれている
- サビが目立ってきた
- 外装が色あせている
- 装置が古くなっているけどまだ使いたい
放置せず、ぜひ一度ご相談ください。
私たちは丁寧な現地確認と安全第一の施工で、施設の安心を守ります。