もう動かない非常用発電機
有事の際に命を守る非常用発電機。
普段は目に触れませんが、日々の安全を支える「最後の砦」です。
しかし、メンテナンスを長期間後回しにしてしまうと……
外観ではわからない深刻な劣化が内部で進行していることがあります。
現場で点検を行ったところ、まさに故障寸前の危険な状態に。

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過去のメンテナンス履歴は不明、消防からも指摘が入り、
「もう動かせない」とまで言われてしまっていました。
入れ替えるしかないの?
一般的には「入替一択」と判断される状態でも、
株式会社 ICES では できる限り現状設備を生かす方法 を追求します。
今回ご紹介するのは、
長期間メンテナンスが放置された結果、
複数の会社が匙を投げた“故障寸前の非常用発電機”を
弊社がどのように蘇らせたかの事例です。
内部は錆と浮遊物だらけ…稼働は99%故障のリスク
点検では、以下の深刻な状態が判明しました。
冷却水路・機械内部におびただしい量の錆が固着

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ホース内部まで錆が侵食

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冷却水・燃料タンクには大量の浮遊物が滞留
試運転すら危険で、エンジン焼き付きの可能性大
このまま稼働させれば、
ほぼ100%の確率で復旧不能な故障に至るリスクがありました。
他社からは「入替のみ、費用は1,000万円以上」と提案されていたとのことです。
それでも諦めない。ICESが導き出した最適解
確かに、丸ごと入れ替えれば一気に問題は解決します。
しかし、「今ある設備をなんとか活かしたい」というお客様の声に、
弊社のエキスパートが最適な方法を検討しました。
結果、入替ではなく“再生”という選択肢を実現。
ラジエーターと燃料タンクを一度取り外し
⇩
内部に固着した錆を徹底除去
⇩
重要部品を重点的にメンテナンス

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その結果、
当初の1/5の予算で、安全に稼働できる状態へ復旧することに成功しました。
さらにバッテリーも数年放置のまま…?
バッテリー不調を放置すると大事故につながることも!

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次回の事例紹介では、
【故障寸前!? バッテリー不調編】
として、その危険性と対策をご紹介します。
それでも諦めない。ICESが導き出した最適解
株式会社 ICES では、
非常用発電機のメンテナンス・負荷試験 を専門的に実施しています。
メーカーが撤退した機種やサポートが終了した古い発電機など
他社で「対応不可」と言われた設備や、こうした案件でも、豊富な経験をもとに対応可能です。
非常用発電機でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。