冷却水槽内部の錆、たった1年でこの状態に!?
今回は約1年前に冷却水槽の塗装・修繕工事を行った特別養護老人ホーム施設にて、再点検と清掃、負荷試験をご依頼いただいた事例をご紹介します。

前回の修繕の様子はこちら
使用しない=劣化しない、は間違いです
点検を実施したのは、大型の非常用発電機を備えた特別養護老人ホーム様。冷却水槽には約500Lの冷却水が貯蔵されており、非常時に備えた設備です。

「日常的に使っていないから大丈夫」と思われがちですが、非常用設備は“長期間動かしていない”ことが逆に劣化の原因となるケースも少なくありません。密閉された冷却水槽内でも、水分・酸素・金属の影響で錆の発生は進行していきます。
実際、今回の点検でも、たった1年で内部には目に見える錆が蓄積しており、早急な対応が必要な状態でした。

錆を放置すると、どうなる?
冷却水槽内部の錆は、単なる見た目の問題ではありません。
そのまま放置した状態で非常用発電機が稼働すると…

- 冷却水の循環が正常に行われない
- 熱がこもりやすくなり、エンジンがオーバーヒート
- 配管やパーツの劣化を引き起こし、故障や漏水のリスク増大
最悪の場合、発電機が起動しても停止する重大トラブルに!火災や地震といった「有事の備え」として機能すべき非常用発電機が、いざという時に動かないという、深刻な二次災害を招きかねません。
冷却水入れ替え+内部清掃+パーツ交換で再生!
今回は、以下の工程で丁寧にメンテナンスを実施しました。
- 劣化した冷却水を全量抜き取り

- 水槽内部の錆・スケールを徹底除去
- 固着・腐食が進んだ部品は新品に交換

最後に発電機の負荷試験を実施し、実稼働の安全確認まで完了。

点検・清掃後には、報告書も提出し、今後の維持管理のアドバイスもご案内いたしました。
非常用発電機のメンテナンスも、全部お任せください!
私たち株式会社ICESでは、点検・清掃・修繕・負荷試験まで、非常用発電機のあらゆる対応がワンストップで可能です。
とくに福祉施設や高齢者施設においては、「止まってはいけない設備」だからこそ、事前の点検が何より重要です。放置された冷却水の中に、トラブルの“火種”が眠っているかもしれません。
点検・メンテナンスのご相談は、お気軽に!
設備の状況に合わせた最適なご提案をいたします。
「最近メンテナンスしていないな…」「ちょっと気になるかも」そんな時こそ、まずはご相談ください!