あなたの発電機メンテナンス、大丈夫!?【前編】
株式会社ICESでは、非常用発電機のメンテナンス・負荷試験をはじめ、高圧受電設備全般、低圧電気工事、消防点検、エレベーター点検、受水槽・貯湯槽、システムブレーカー、内装工事など、幅広いご依頼に対応しております。
今回は、その中でも特にご相談の多い【非常用発電機のメンテナンス】についてご紹介します。
非常用発電機が故障し、総入れ替えが必要になった場合、45kVAクラスで**最低でも約1,200万円~**という高額な費用がかかります。
しかし、年に一度の負荷試験前に適切なタイミングでメンテナンスを行うことで、機械を長く・安全に使用することが可能です。
ここでは、非常用発電機の重要なメンテナンス項目をいくつかご紹介いたします。
① 発電機の“血液”【冷却水】
非常用発電機は、停電などの非常時に稼働し、避難や安全確保のために大切な時間を支えます。しかし、日常的に使用しないため、メンテナンス不足によりエンジンがオーバーヒートしてしまうケースがあります。

1・本来であれば、冷却水はこのように鮮やかな緑色をしています。

2・しかし、長期間放置すると、液体内にサビや不純物が発生してしまいます。
保管環境や設置場所によって異なりますが、交換の目安は1~2年です。
② 冷却水を循環させる【ラジエーターホース】

3・冷却水にサビが発生すると、ホース内部にもサビが付着・固着します。

4・状態に応じて、要所要所のホースを交換します。

5・メンテナンス時には、ホースを手で触診し、サビの固着や劣化がないか丁寧に確認しています。
※冷却水を新しくしても、ホース内部がサビだらけでは、すぐに冷却水へサビが混入してしまうため注意が必要です。
③ 冷却水を瞬時に冷やす【ラジエーター】

6・長年使用していると、塵や埃が付着して冷却効率が低下します。内部にもサビが固着している可能性があります。

7・ICESでは、独自のリビルド技術により、ラジエーターの内外を新品同様に再生。
ピカピカによみがえったラジエーターで、冷却効果も万全です。【後編】に続く!
冷却系のメンテナンスだけで安心していませんか?
非常用発電機を動かすのは「電気」「燃料」「潤滑」——この3つの力です。
次回は、
① 非常用発電機の心臓【バッテリー】
② 始動に必要不可欠【燃料】
③ エンジンの働きを滑らかにする【エンジンオイル】
さらに【フィルター各種】についてを見落としがちなチェックポイントをわかりやすく解説します。
あなたの発電機、いざという時に本当に動きますか?気になる答えは【後編】で!