あなたの発電機メンテナンス、大丈夫!?【後編】
前編では、冷却系のメンテナンス(冷却水・ラジエーターホース・ラジエーター)についてご紹介しました。
前編はこちら
後編では、非常用発電機を“実際に動かす”ために欠かせない
**「電気」「燃料」「潤滑」**の3つの要素に焦点を当てます。
あなたの発電機、いざという時に本当に動きますか?
ここで、見落としがちなチェックポイントを確認していきましょう!
①非常用発電機の心臓【バッテリー】

1. 非常用発電機は、普段は動かない機械です。
そのため、非常時に最初にエンジンを始動させる**「バッテリー」**の状態がとても重要になります。長期間運転していないと自然放電が進み、「セルが回らない」「始動しない」といったトラブルが多発します。

2・また、端子の腐食や液漏れが見られる場合は要注意。
放置するとバッテリーが機能しなくなるだけでなく、周辺機器の故障につながる恐れもあります。

3・ICESでは、現地調査の際に電圧や内部抵抗を測定し、劣化の兆候を早期に発見・改善いたします。
バッテリーは定期的な点検と交換で、「いざという時に確実に始動できる状態」を保ちましょう。
②始動に不可欠なエネルギー【燃料】

4・非常用発電機の多くは軽油を使用しています。
しかし、長期間保管された燃料は時間の経過とともに変質・劣化します。
劣化した燃料は、始動不良や白煙・黒煙の原因になるだけでなく、燃料系統の詰まりを引き起こすこともあります。
そのため、定期的に燃料の撹拌・入れ替えを行うことで、発電機を常にベストコンディションに保つことができます。さらに、タンク内部の結露や汚れにも注意が必要です。
ICESでは、タンク清掃や燃料品質チェックにも対応しております。
③エンジンを守る要【エンジンオイル】

5・エンジンオイルは、金属同士の摩擦を減らし、エンジン内部を保護するための“潤滑の要”です。

6・長期間使用していない場合でも、オイルは時間の経過とともに酸化・劣化します。
古いオイルを使い続けると、エンジン内部の摩耗や焼き付きが進み、最悪の場合、始動不能に陥ることもあります。
交換の目安は【約1年】
ICESでは、オイルフィルターとの同時交換を推奨しています。

7・また、使用環境や運転履歴に応じた最適な交換サイクルをご提案し、発電機の性能を長期間維持できるようメンテナンスを実施しています。
非常用発電機は、普段は静かに待機している“縁の下の力持ち”
いざという時に確実に動かすための点検・整備が欠かせません。
ICESでは、機器の状態に合わせたオーダーメイドの保守プランをご用意し、お客様の「安心」と「安全」を全力でサポートいたします。
「少しでも不安がある」「点検の時期がわからない」そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。