内部の汚れは気づきにくい!?
今回の現場は、大阪のとある大型商業施設です。
外観からは不調はわかりませんが、非常用発電機の冷却水が著しく劣化し、内部には大量の錆が堆積していました。冷却系統は発電機の心臓部ともいえる重要箇所であり、錆の発生は熱交換効率の低下や流路閉塞につながる非常に危険な状態です。

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このまま始動すると、錆が配管やウォーターポンプに詰まり、冷却不良によるオーバーヒートを招きます。
最悪の場合、シリンダーヘッドの損傷やエンジン焼き付きといった重大故障に発展し、修繕では追いつかず発電機本体の買い替えが必要になるケースもあります。
適切なタイミングでのメンテナンスこそが、機器の寿命を大きく延ばす鍵となります。
内部を点検すると、冷却ラインやサーモスタット内部にも分厚い錆が付着していました。

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株式会社ICES独自の洗浄方法
そこで当社独自の洗浄方式を用いて、冷却系統内部の錆を徹底的に除去。
専用薬剤によって錆を分解し、流路内部の残留物まで確実に洗い流します。

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錆と汚れで動作不良を起こしつつあったサーモスタットも、洗浄後に動作確認を行い、必要に応じて新品へ交換。
冷却性能に直結する重要部品のため、常に最適な状態へ戻すことが欠かせません。


<洗浄前><洗浄後>
さらに、冷却ホース内部にも錆やスケールがこびり付いており、わずかな詰まりでも流量不足を招く可能性があるため、確実に交換を行いました。

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冷却ラインすべてを丁寧に洗浄し、錆・スケールを完全に除去した後、メーカー規定濃度の新しい冷却水を充填しシステムをリフレッシュします。

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こちらが作業後の状態です。


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見違えるほど清浄な状態となり、故障寸前だった非常用発電機が本来の性能を取り戻しました。
ビルメンテナンスならICESにおまかせください!
株式会社ICESでは非常用発電機の メンテナンス や 負荷試験 を専門的に実施しています。
すでに メーカーが撤退した機種 や、サポート終了機種であっても、豊富な実績をもとに対応可能です。
お困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。