燃料タンクの錆、放置していませんか?

非常用発電機内の燃料タンクは、本来満タンの状態で非常時に3時間程度の運転が可能なように設計されています。ところが、タンクが空に近い状態で長期間放置されると、内部に結露が発生し、錆の原因となることがあります。
「非常用発電機は使っていないから劣化しない」と思われがちですが、それは誤解です。
使用していなくても、燃料は徐々に酸化し、やがて不完全燃焼や燃料系統の不具合につながります。さらに、劣化した燃料がタンク内に残り続けると、防腐・防錆効果が低下し、錆が内部に広がるリスクがあります。
燃料に錆が混じると何が起こる?

こちらのように、磁石付きの点検棒で大量の錆が確認されるケースも実際にあります。
(錆の沈殿した燃料タンク内部)(正常な状態の燃料タンク内部)
このような錆が混ざった燃料で発電機を始動させてしまうと、エンジン内部が焼き付き、深刻な故障を引き起こす危険性があります。
発電機が動かなくなれば、いざという時に非常用電源としての役割を果たせません。
現地洗浄でタンクメンテナンスも手軽に

燃料を定期的に交換していても、設置場所の湿気や気候条件により、タンク外部にも錆が発生することがあります。その結果、タンクに穴が開き、燃料が漏れる事故につながる恐れもあります。

漏れた燃料(特に軽油やガソリンなど)は非常に引火性が高く、火災・爆発のリスクがあります。
■静電気や火花が引火の原因に
■周囲での作業時も注意が必要
また、燃料が漏れてしまえば、非常時に発電機が起動できなくなる深刻な事態を招きます。
■災害時に非常電源が使えない、非難が困難に!
■医療施設や介護施設では人命に関わる問題に直結します
そのため、燃料の劣化防止だけでなく、タンク自体の定期点検・メンテナンスが重要です。

燃料交換作業の様子
古い発電機の燃料タンクも再生可能です


近年では、発電機の製造元がすでに事業を撤退しているケースも多く、部品の入手が困難になってきています。
株式会社ICESでは、古いタンクを取り外し、**分解・洗浄・補修・再構築(リビルド)**することで、新品同様の状態に再生する技術を提供しています。
撤退済みメーカー製の古い発電機にも対応可能です。
「部品が手に入らないから諦めるしかない…」というお悩みも、ぜひ一度ご相談ください。
「できないを、できるに。」
非常用発電機を安心して使い続けるために、燃料タンクの点検・洗浄・再生もぜひお任せください。